
昨日のサンセットは、梅雨明けらしく雲下端が切れて
秋の空のようなわけではないけれど、とても美しかった。
沖合に船を漂わせて、梅雨時とは明らかに変わった、乾いた風を感じながら
太陽が沈み、残り日が雲を染めて、だんだんと水色が藍に変わってゆくのを
船の上からじっと、見つめた。
いつかご一緒した、オールドソルトが、同じように沈む夏の夕日を見つめながら
ポツンと呟いた言葉が、深く心に残っている。
「あと、何度、夏を迎えられるかな・・・・・」
いや、まだまだです・・・と言おうとしたが、そんな言葉が彼の深い人生の
終盤を表現する受け答えに、あまりに、空虚であることを悟り
ぼくは言葉を、飲み込んだ。
「夏」は一年の中でも「華」であり、人生の時間を象徴する季節のような気がする。
空の水色は、やがて少しづつその色合いを深めて、青から藍へ変化してゆく。
西の空から東の空を、ずっと天空を経由して見回せば、青色系のグラデーションが
広がっている。
まだ、少し太陽の光が残り、この藍がでる時間が、ぼくは好きだ。
素敵な夕方の時間を感じて、幸せひとつ。
少しだけ、悲しいことが、ひとつ。
心が揺れた夏の始まりの日・・・・。
# by hwindlife | 2011-07-11 11:33 | ヨット