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静かな時間

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一日のヨットスクールが終わると、ぼくはしばらく船の中でまったりとする。
最近は「ドルチェグスト」というコーヒーメーカーを持ちこんでいるから
美味しいカプチーノを飲みながら、ソファーでゆっくりとする。
レッスンの反省、毎日海に出られることの感謝、そんなことを漠然と思っている。
平日の、それも夕方のマリーナは静かだ。
11月も下旬に入ったころには、土日だってそうなんだけど・・・・。

少し眠る。
昔の、夢を見る。
ほんの少しの時間なのに、鮮明な夢だ。
目が覚めてからも、余韻が残っている。
少しだけ、心が揺れている。
夢の中でも、ぼくは海にいた。

ずっと海にいるな・・・・ただ、そう思った。
それが別になんの意味もなく、事実として、そう思った。
暮れてゆく一人きりのマリーナで、小さな船の中で、なんだか少しさみしくなった・・・。

by hwindlife | 2010-11-16 23:21 | ヨット  

夜の海をゆく

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(航跡に光る夜光虫)

レッスンで静かな夜の海へ出た。
空には木星、海には蒼い夜光虫、そして沖から見た蒲郡は、遠い異国の街のように見えた。
美しい光景に言葉を失い、船に乗るぼくともう一人は、言葉も多く交わさず
静かに、静かな海を、進んだ。

荒れた夜の海は怖ろしい。
見えない波に翻弄され、波の谷間は「暗い」。
周りを暗い海水に囲まれると、どうしようもない閉塞感を感じ、それが怖れとなる。
小さなセイルをあげ、出来る限り風との向きを安定させて、船に…ゆだねる。
もし、そこで雨が降っていたら、とても辛い一晩だ。
じっと、我慢の、一晩だ・・・。

静かな夜の海だってある。
伊豆大島を昼過ぎに出て、駿河湾にかかるころ日が暮れた。
月が天空に昇っていた。
その月は、ゆっくりと西へ向かった。
ぼくも、なめらかな、月が映る海を、西へ向かった。
御前崎沖にかかるころ、月が映す光が、西への「道」を一筋に続いて見えた。
ぼくは舵をその光に向かって支えていればよかった。
それは、「月の道」だった。

自宅の階段を登ったところに、ひとつの絵がかけてある。
葉 祥明の絵だ。
静かな月夜の海に、一艘のヨットが浮かんでいる。
たぶん、風はない。
静かに、漂っている。
ぼくはそこが、三河湾の真ん中のような気がしてならず
そこに自分の船でいることを思い浮かべる。
きっと静かで、町の明かりも見えるけど、空もきっと綺麗だ。
スナメリも会いに来るだろうか・・・。

夜の海は、とても素敵なのだ。

by hwindlife | 2010-11-11 00:28 | ヨット