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五カ所湾クルージング

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梅雨明けの7月末。ヨットスクールのレッスンでクルーズに出かけた。
目的地は三重県、五ヶ所湾。
少し無理をすれば一日で走れる距離ではあるけれど、今回はレッスンしながらなので
鳥羽で一泊、二日目に五ヶ所湾へ着くプランだ。
初日、南西の風がよく吹いた。
西から南に振れてゆく風は、常に僕たちの進行方向となり、ずっと上りだ。
タックを繰り返しながらのセーリングはなかなか目的地への距離を縮められないが
風をしっかり肌で感じられるので、暑さをわすれる。
これが逆に風下へ向かうセーリングだと、風を追いかけるようになり
体感風速が落ちて、暑い。
軽快にセーリングして、初日目的地の鳥羽、浦村湾の奥へ舫いをとった。
ここはぼくのお気に入りの場所。
いつもここに船をとめると、月が迎えてくれる。
満月、一日前のまん丸なお月さまが今日もぼくと、船をやさしく照らしてくれた。

翌日、リアス式の海岸線を南下する。
大平洋に面したこの海域は、明らかに内海の三河湾とは海の表情が違う。
うねりのサイクルが長く、遥か大平洋の向こうからやってくる、うねり、だ。
紀伊半島の海岸線は美しい。
有名な大王崎の灯台を沖合いから視認しながら、なおも南にくだる。

東はずっと、海だ。
大平洋がずっと、ずっと、広がっている。
見渡すその海の端はゆるやかな曲線を描き、地球は丸いと実感する。
ぼくは、ヨットを始めたころ、この光景にに感嘆した。
そしてその感動する気持ちは今も変わらないことに、安心もする。
ぼくはまだ、大丈夫なのだ。

思い出した。
最初にここを通過した時、もうひとまわり小さな船だった。
台風が通過した翌日だった。
うねりは想像を超えておおきく、風も残っていた。
的矢湾の入り口周辺で、大きなうねりに持ち上げられ、そして強いブローが入り
初心者を乗せた危ういヨットはほぼ横倒しとなった。
からくも落水することは避けられたが、海をナメるな!という
強いメッセージをぼくは確かに突きつけられた。
岸よりはヤバイ。
うねりは岸よりのほうが大きく、ブレイクし易い。
直観的に感じたぼくは、セールのサイズを小さくして、舵を沖に向けてきった。
一時間も走ると、もう岸は見えなくなった。
小高い丘を登ったり、下ったりしているようだった。
怖かったが、噴き出すアドレナリンにまみれる自分の状態は未経験ではなかった。
山では何度も、経験してきた。
沖合い20マイル、20キロほどのところで船を岸と並行に向けて、南下した。
大平洋の真ん中にいる、そう感じた。

沖だししてから6時間後、なんとか無事に英虞湾に滑り込んだ。
疲れきっていた。

穏やかな大王崎沖、スクール生たちに、ここらは荒れるとかなりヤバイよと
あの時を思い出しながら話した。
布施田水道はかなり水が綺麗で、8メートル下の海底がクリアに見えた。

舫いをとったのは、五ヶ所湾の奥の奥。
ナンセイマリーナ。
まるでカナダの何処かと思えるような美しいところ。
この夏、この周辺をベースに、ヨットスクールをするつもりだ。

by hwindlife | 2010-07-29 12:12 | ヨット  

45年経った海

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日曜日、あるライオンズクラブの方々のチャータークルーズをした。
天気は、これが梅雨か・・・というような上天気。
青空もしっかり広がり、乾いた北西風がやや強く海を渡り
それは気持ちいい日になった。
お昼には三河大島の桟橋にヨットをつけて、海の家でバーベキューとした。
そこから見えたビーチは、いつか、遠い昔、でも確かな、記憶の底にある風景だった・・・。

両親に聞いてみると、それは三歳のころだったらしい。
ぼくは父親に海に入るのを何度もせがんだ。
父親に抱かれたぼくは、沖合の飛び込み台へ行きたかった。
どう言ったかは覚えてないけれど、強くそこへいくことをせがんだのは
確実に覚えている。

今日、懐かしいビーチの沖合には、あの飛び込み台があった。
まさか、あのころのものではないはずだけど、それを見た瞬間、あの飛び込み台だ・・・・
そう思った。
深く、懐かしい思いにいっぱいになった。
ぼくはしばらくの間、そこで遊ぶ子供たちを眺めて
そして夢のように過ぎた45年を超える月日に思いを巡らせていた。

人生には大切な場所がある。
ぼくにとって、ここはそのひとつだ・・・そう思った。
幼いころ、ぼくは両親とここへ来た。
弟はまだいなかった。
数少ない幼少の記憶の中でも、かなり鮮明なもののひとつ。
ぼくはあのときから、海が好きだったのかもしれない。
それとも、あの飛び込み台に惹かれたのか・・・・。
あのときの父親の背中を覚えている。
大切な…記憶だ。

午後、まだ風は残っていた。
ゲスト10人を乗せて、ヨットにしっかりと風を入れて、快走した。
大切な大島を、ゆっくりと周回して、再びあのビーチ沖を通り、マリーナに帰った。

by hwindlife | 2010-07-05 23:36 | 好きなこと大切なこと