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「教える」ということ、「伝える」ということ

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今週末、新舞子でビーチフェスティバルがあり、そこでお店がウィンドの無料体験スクールを開催。
ぼくも久しぶりにイントラとしてそれに参加しました。
ぼくはウィンドのお店を始めたとき、「スクール」にとても強い思い入れがありました。
それは、スキーの指導員をしていたとき、そしてその後いつかクライミングガイドになろうと
努力していたときの「夢」をそこで実現したいと思ったからです。

スキーの指導員だったとき、その厳格なカリュキュラムと指導員世界のヒエラルキーに
少し辟易としながらも、安心感を持ってその世界を進むことができました。
ただ少しそのときに感じた「違和感」は、その後クライミングの「ガイド」という世界を知って
明らかになっていきました。
技術を教える「指導員」。
フランスを中心としたクライミングガイドは、もちろんその「技術」については厳格な
カリキュラムが存在しますが、それに加えてクライアントを「楽しませる」というサービス精神が
とても重要になってきます。
請け負ったその「時間」を確かな技術を伝えながらも、山そのものの魅力を伝えていく
伝道師のような役割を担っているのだと知りました。
ぼくはそんな「ガイド」に、強く魅力を感じたものです。

残念ながら若きぼくの夢は、ある事故をきっかけに断念せざるおえなくなりましたが
そのときの気持ちはずっと持ち続けていました。
だからウィンドのお店でも、技術だけでなく海のすばらしさを伝える「何か」を
そこに織り込んでいきたい・・・・・そう思ったのです。

それも「ショップ」というビジネスとのバランスで悩み、思うことができないジレンマのはて
店の経営から、少し距離を置く立場となったのです。

ぼくはこの週末、子供たちを担当しました。
小学生中心の何名か・・・・・。
最初は、「安全」についてのトーク。
そして、まずは楽しませるための簡単なセーリング技術。
ちょっと飽きたところで、カヌーをしたり、ライジャケをつけて泳いだりの「お遊び」。
あげくのはてには、息子も交えての「砂遊び」。
また昼から、セーリング。
片道だけ、ボードの後ろにロープをつけて沖へ走っては引き戻し、それの繰り返し。
難しいことは言いません。
走って楽しいを、繰り返す。
ぼくは、ウィンドを「教え」ながらも彼らの反応を感じ、そしてその目線で「海を楽しむ」ことの
大切さを「学んだ」のでした。
技術は単に、きっかけにすぎません。
興味を持つこと、自信を持つこと、新しい自分に気づくこと・・・・・・。
子供たちは驚くべき短い時間に、いろんなことを吸収してそして成長するものです。
インストラクターはそのきっかけを、いろんな引き出しから彼らに提示してくだけなのです。
そして・・・・海のガイドとしての役割も忘れてはなりません。
海のすばらしさ、大切さ、抱える問題・・・・・・。
それらを肌で理解して、きっかけがあれば彼らに伝える「伝道師」としても
その存在意義は重要です。

ぼくは今までの人生のいくつかのステージで、したくてもできなかったことを
今、心の底からしたい!・・・・そう思います。
でもぼくにも、たくさんの引き出しとしての「充電」が必要なときでもあると
あらためて感じるのでした。
「教える」のではなく、「伝える」ために・・・・・。

by hwindlife | 2008-04-27 23:27 | 好きなこと大切なこと  

ウィンドサーフィンとカイトサーフィン

土曜日。
暖か、いや少し陽射しは暑いくらい。
それなのに、西よりの強い風が吹いていました。
ぼくがいつも知多半島のビーチにつくと、そこにはもう既に五人ほどのカイトサーファーが
海を飛び跳ねていました。
ぼくも早速、12㎡をセットして海に出ます。
最近まであった沖の海苔養殖の竹林が消えて、海が広い!
波もダイレクトにビーチへ届くので、いい感じです。
二時間あまり、少し風が軽いな・・・なんて思いながら、とてもいい気分で乗り続けました。

暖かだし、気分が開放的なので、いろんな「技」にトライする気になります。
今、ぼくが特に練習しているのは、「ボトムターン」。
波乗りするとき、風下へ下りながら向きを変えて、波を捕らえる・・・・そのシーケンスです。
カイトを上空で向きを変える方法を、いろんなタイミングで、高さや向きを変えて試してみます。
上から下へカイトを振り、海面すれすれで一回転さえる「カイトループ」にもトライです。
何度かカイトを海に落としますが、この夏を思わせる天気が、背中を押してくれて
前向きに乗り込みました。

海からあがり、まだ残る風をビーチで眺めていました。
同じタイミングで海に出ていたカイトサーファーが声をかけてきました。
よく見ると・・・・昔、あるウィンドサーフィンのお店の店長をしていた人でした。
ぼくもその店には、自分でプロデュースしたボードを届けたりもしたものでした。
懐かしく、昔話に花が咲きました。
ウィンドをよく知っている人とのカイトについての会話は、とても共感できる部分がありました。

ぼく的には・・・カイトサーフィンはウィンドサーフィンに比べてとても「自由」です。
ウィンドはボードとセイルが繋がっています。
カイトは真ん中の人が唯一その接点です。
カイトのパワーコントロールさえできれば、ボード操作はサーフィンのそれに近い。
カイトは上空で、パワーのオン・オフが可能だから、ウィンドよりかなり広いレンジで
風を操ることが可能です。
まったくのオフの状態で、波乗りを・・・・・。
完全にオンの状態で揚力を発生させ、10mを超えるジャンプをする・・・・。
飛行の翼のように、海面すれすれに位置させて、ドラッグの少ない状態にして
スピードセイリングをする・・・・・。
どの状態も、ウィンドのそれより、ずっと幅が広く許容範囲が広く感じます。
確かに・・・・暴力的とも思える巨大なパワーをコントロールしそこなえば、危険な状況に
陥ることもある。
でもそんな「危険」は味方につけてしまうと、これまた心強い「パワー」なのです。

浜辺での話しこんだ昔のウィンドの知り合いも、同じ意見でした。
そしてカイトをしていることは、ウィンドをしていることと何も気持ち的には変わってなくて
海との距離感も縮んだ・・・という言葉は、ぼくを勇気づけてくれました。

今年、コンディションによってはウィンドも続けていくつもりです。
カイトを上げることができない狭いビーチでも、ウィンドなら出られる・・・そういったメリットは
あるのです。
そして何より、自分が20年も積み上げてきたそのキャリアも、大事にしようとも思うからです。
海と関わる方法は、沢山あるほうがいい・・・そう思います。

海が広くなって、そしてまだ強い風が期待できるこの季節。
大切にしたい季節です。

by hwindlife | 2008-04-20 22:21 | カイトボーディング  

「約束」の風

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冬によく見られる、狭い等圧線が日本列島を縦じまにするような気圧配置のとき
必ず北よりの風が強く吹きます。
伊勢湾や三河湾ではそれは北西の風に、そして遠州では西の風となって
強く海原を渡ります。
風は等圧線の「坂」を地球の自転の影響を受けながら、低い気圧の方向へ
下っていきます。
そして地形の影響も受けて、地域によって少し角度を変えながら吹き通ります。
それにしても、低気圧が通過したときに現れるこの「東低西高」の気圧配置によって
予想される風は、その期待を裏切ることは少ない。
冬の風の予報は、数日先もその「約束」を守ります。

ところが季節は春から夏・・・。
暖かくなればなるほど、あの北よりの風は遠のき、期待できるのは「南」よりの風。
これは冬とは違った、気圧の谷・・のような低気圧が近づく時の、そこに吹き込む風。
もしくは、温度差によって海から陸地に向かって吹く「サーマル」。
でもどちらも、とても繊細な風たちで、ちょっとした条件の変化でどこかへ消えてなくなります。
暖かいから海にははいりやすいのに、そこに来る風はあの寒い冬に比べると気まぐれです。

何度、そんな気まぐれな風を待ち続けて、浜辺に佇んだことでしょう。
何度、勝手にきめた「約束」を、待ち続けそして失望したでしょう。
だから、今はあんまり、南の風を待たないことにしました・・・・。

先日の休日、予報は南の風が夕方少しあがるかも・・・・でした。
ぼくはビーチですっぽかされるのがイヤで、海には向かわず、逆に山のほうへ
車を走らせました。
山奥にある自転車屋さんに行こう・・・。
風、吹いたかな・・・・・山道を走りながら、ちょっと気になってはいました。
でも、もう、昔みたいに風に翻弄されるのはヤメにしました。
風に乗る日は、トコトン乗る。
そうでない時は、その時を楽しむ。

三河の山を横断する山道の際に咲く、真っ白な桜が目に留まりました。
気をつけてみれば、山桜のがそこかしこに満開です。
この山里は、今が一番いい季節のように見えます。

三河の山奥に、鎌倉から移住されたご夫婦がひらく、素敵な自転車屋さんがあります。
そこのマスターの熱い話を聞きながら、ぼくは彼の夢とぼくの夢を重ねていました。
大好きな自転車と素敵な田舎に囲まれて暮らす彼らは、ぼくにはとても幸せそうに
見えました。

結局、風は吹かなかったようです。
でも、それもどちらでよくなっていました。
あのマスターに会えたこと、素敵な田舎を垣間見たこと・・・・・。
いい風の中で、いっぱいカイトをしたときのようなエネルギーをしっかりともらったのです。

ありがとう・・・・・。

by hwindlife | 2008-04-16 22:49 | 自然について  

友人との海

久しぶりに、ヨットでショートセイリング。
友人とともに・・・・。
風は北西の風、少し弱いけれど、凪いではいません。

三河大島沖を、風に合わせてタックを繰り返します。
ヨットは久しぶりの「ちゃんとした」セイリングに、目を覚ましたかのようです。
喜んでいるようです。
ハルにキールに、海水が流れていくのが判るような、そしてそれをヨットが満足するような
そんな動きを感じます。
風はメインとジブのセイルの間を、速度を増しながら抜けていきます。
風に合わせ、海に馴染む・・・・。
そんな静かなセイリングでした。

海の上では友人と多くを話をしませんでしたが、流れる風の中、それを共有することに
「言葉」は不要です。
ここに、こうして船に乗りに来てくれたこと。
そして海に出て、同じ風に吹かれたこと。
これだけで、また少し、彼との関係が深くなった思いになり、少し嬉しかった。
来てくれてありがとう・・・・。

夕方、マリーナの横のビーチに独り、立ちました。
今日のなごりの、北西の風がまだ少し吹いていました。
もう17時をまわっていたけれど、ぼくはカイトをセットして、少しだけ海に出ました。
夕暮れの海、しばらく足らない風を追いかけました。
ビーチにあがったとき、もう既に太陽は隠れて、夕闇が迫っていました。
苦手な時間帯ですが、「友人との海」の時間を思い出し、しばらく浜に座り込んでいました。

時にカイトでの海へのチャレンジに疲れたとき、また友人を誘いセーリング出たいな・・・。
そんな思いで、暗くなっていく海を、しばらく見ていました。

by hwindlife | 2008-04-13 22:12 | 友人のこと  

桜の花 また来年・・・

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春。
暖かな日が続き、雨が通りすぎ、風がそれを追いかけるように・・・・。
細い枝に多くの花びらが、しがみつくように咲く「さくら」たちには、少し過酷かもしれません。
雨が通り過ぎた後、風に舞い散る花びらを見るとき、その花びらが池のおもてを多い尽くし
住宅街の水路に堰を作っているのを見るとき、少し淋しく感じます。
あまりに短い、花の命。
寒い冬をあんなにじっと堪えてきたのに、それにしては短いその「とき」。
短いからこそ、いっそう美しく感じるのでしょう。
切ないほどの、美しさです。

ぼくの散歩道の桜は、ちらほら緑の色も混じりはじめました。
でも今年も、その桜並木の下で想いにふけり、そして枝越しの陽射しに元気をもらいました。
ありがとう・・・また、来年。

by hwindlife | 2008-04-08 21:50 | 好きなこと大切なこと  

さくら と さくら

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いつもの散歩道。
風にハラハラと舞い散る花びらは、雪のようです。
さくら・・・はそれを不思議そうに見上げていました。
こうしてさくらと桜を、これから何度観ることができるだろう・・・・・。
そう思ったら、今、このときが、かげがえのない大切な「時」なのだとあらためて気がつきました。

by hwindlife | 2008-04-03 23:23