カテゴリ:ヨット( 39 )

 

答志島レッスンクルージング



ISPAセーリングスクールのクルージング実践レッスンで三重県の答志島へ。風に恵まれて、マリーナ出てから島に着くまで、ずっと風だけのセーリングでゆく。講習生は三名、お医者さん、元ロケット設計技師、ヨット部出身の先生、など多彩な顔ぶれ。デイスキッパーのレッスンなので、セーリングプランの立案から、風やコース、セールサイズのジャッジなどみなさんで行ってもらう。安心して見ていられる、いいチームだ。

伊良湖水道を、ゆきかう大型船を交わしながら、それでもエンジンはかけずにセーリングで進む。今年は何度もここを、レッスンで渡った。この水域へ入ると、風が必ずと言っていいほどあがり、うねりが入る。今回は穏やかだか、ヨットが進むには充分な風がある。快適だ・・・。

島では、先着していた葉山からのヨットに、少し無理を言ってスペースを空けて頂き、いつもの場所に強引に係留した。和具という名のこの漁港は、ぼくのお気に入りだ。狭い漁港だが、漁船に囲まれて、緑の山が迫り、島独特の風情がある。
ここへ来るたび、いつかの5月の日を思い出す。少し離れた牡蠣で有名な港の近くで、牡蠣の食べ放題を頂いた。煙に咽ながらも、こんなに食べたの?と自分でも疑るくらいの数の焼牡蠣を食した。この年は、特に牡蠣が美味しかった。翌日、答志島のこの港へ移動した。そこで、昨日の牡蠣屋さんの娘、小学生の女の子が遠足に来ているのに出会った。挨拶をすると少しはにかんで、少し笑った。黒い、クリっとした目がかわいくて印象的だった。ぼくは女の子が友達たちと、島の浜辺で遊び、お弁当を食べているのを、ぼんやりと、時間の観念もなしに、ヨットの傍らから眺めていた。静かな午後だった。何もないこの場所に、子どもたちの声が響き、なんとも言えない安らかさを生みだしていた。波の音、時折聞こえる漁船のエンジンの音、高い空で鳴く鳥、そして子どもたちの声・・・・。つまり、これ以外、必要ないのだと、思った。
その日の夕方は、ひと際夕焼けが綺麗だった。そしてそのあと、空は蒼く、闇に沈んだ。その日の明け方に偶然見た、信じられらないような茜色の夜明けの空の色とともに、ぼくは心の目に焼き付けた。何度もこの周辺は船旅しているが、あの時の旅、あの日の情景を、ぼくはずっと忘れない・・・。

島の帰りも、またいい風が吹いていた。エンジンを早々と切って、風に乗って進む。伊良湖水道にさしかかると、また風が少しあがった。セイルを少し小さくする。もう、黙っていても、みんなは必要な動きを的確にこなしている。だからヨットの上は静かだ。風の音と、波の音だけ・・・。

素敵な二日間だった。

by hwindlife | 2011-09-12 22:35 | ヨット  

あと何回の「夏」・・・・

f0158239_1702983.jpg


昨日のサンセットは、梅雨明けらしく雲下端が切れて
秋の空のようなわけではないけれど、とても美しかった。
沖合に船を漂わせて、梅雨時とは明らかに変わった、乾いた風を感じながら
太陽が沈み、残り日が雲を染めて、だんだんと水色が藍に変わってゆくのを
船の上からじっと、見つめた。

いつかご一緒した、オールドソルトが、同じように沈む夏の夕日を見つめながら
ポツンと呟いた言葉が、深く心に残っている。
「あと、何度、夏を迎えられるかな・・・・・」
いや、まだまだです・・・と言おうとしたが、そんな言葉が彼の深い人生の
終盤を表現する受け答えに、あまりに、空虚であることを悟り
ぼくは言葉を、飲み込んだ。

「夏」は一年の中でも「華」であり、人生の時間を象徴する季節のような気がする。

空の水色は、やがて少しづつその色合いを深めて、青から藍へ変化してゆく。
西の空から東の空を、ずっと天空を経由して見回せば、青色系のグラデーションが
広がっている。
まだ、少し太陽の光が残り、この藍がでる時間が、ぼくは好きだ。

素敵な夕方の時間を感じて、幸せひとつ。
少しだけ、悲しいことが、ひとつ。

心が揺れた夏の始まりの日・・・・。

by hwindlife | 2011-07-11 11:33 | ヨット  

セーリングという「文化」

f0158239_0343968.jpg


残念ながらこの国には、幼い頃からヨットでセーリングするという
そんな経験をする子どもは、そう多くない。
大きなヨットでなくても、たとえ、小さなディンギーであったとしても
それに触れることができるのは、マイノリティーだ。
こんなに周りを海に囲まれているのに、と、残念に思う。

多くの外国では、セーリングをするということが、日常的とまではいかないとしても
夏のキャンプや海水浴のようなレベルで、子どもたちが経験していると聞く。
外国の絵本に、夏の一日、父親と小さなヨットでセーリングをするシーンが
大切な家族との時間の一こまとして描かれているのみると
日本との「文化」の違いを感じる。

風を受けて、大きな海を、自由にはしる。
これは、子どもでなくとも、爽快な経験だ。
幼いころに経験すれば、身体の奥、魂の根っこに、必ずその印象は残る。
あの、海に抱かれ、そして自由になったフィーリングは
誰かに伝えたくなる。
伝えずには、いられない。
子どもたちがやがて大人になり、仕事や人生に躓いたたり、いや余裕ができたりして
また海に還ってきたとき、必ずきっと、その子どもたちに
海を自由にはしる、「セーリング」を伝えたくなるに違いない。

梅雨明けの蒲郡。
二家族を午前と午後に乗せて、小学生たちとセーリングした。
彼らは、音もなく、海を滑る様子に、何かを感じただろうか。
ずっと続く海原の向こうの、大きな入道雲に、夏の爽快感を感じただろうか。
都会でゲームに執心する子どもたちの心の向きを、ほんの一瞬でも
「こちら」に向けられただろうか・・・・・。

大人の、そしてぼくの「責任」・・・・。

by hwindlife | 2011-07-10 00:34 | ヨット  

ぼくの船は宇宙船

夜の海は、ほんとうは素敵だ。
夜の海の、真っただ中に、小さな小舟でひとりでいることを想像すれば
確かに怖ろしくもあり、胸を締め付けられるような不安を感じる。
そんな日もある。
でも、そうでない日も、あるのだ。

夏のはじまりの熱海。
ここまで、鳥羽から150マイルのヨットレースを戦って、ようやくたどり着いた。
石廊崎のカームにつかまり、漂い、それでも夕暮れどきから吹き始めた東風に乗って
深夜の1時すぎ、初島のゴールをぬけた。
ずっと、クローズホールドで、ヨットはヒールしていたため、それを支えた身体が痛い。
初島ゴールを抜けて、深夜の熱海のマリーナに向かうときは
すでに緊張の糸が切れていた。
達成感なのか、安堵感なのか・・・。
いや、少し空虚な心持で、ぼんやりマリーナに着岸した・・・・・。
それから二日間、なにもせずに、熱海のマリーナの船の上で過ごした。

三日目の深夜、ひとり、熱海を出航した。
伊豆大島へゆく。
熱い日中より、涼しい深夜。
伊豆大島へ、明朝、着く予定で。
海は凪いでいた。
軽く、リズミカルなエンジンの音が、静かな海の上に響く。
この船だけが、この海の中で異物なものであることは、明白だ。
ぼくは少しエンジンの出力を絞り、周りの何かしらの気配を感じながらも
ゆっくりと沖へ出た。
初島を再び過ぎると、伊豆半島に灯る、小さな灯りだけになった。
月は、出ていない。
ふと振り返ると、船の作った波に、緑に輝く夜光虫。
異様に明るく見えるのは、周りが暗いからか。
しばらく、その緑の航跡に見とれて、そして気がついた。
海の上に、無数の光の粒が見える。
キラキラと・・・。
何かのプランクトン?
船首の方を見れば、海のその光のツブは、境目がわからない空へと続いていた。
そう、それは海に映った星。
ぼくの船は、頭上に輝く満点の星と、海の上に輝く、星の間を
蛍光グリーンの航跡を引きながら進む、宇宙船のごとく・・・。
ずっと、そのまま、深夜の宇宙をゆく。
どこに今、いるのか。
何時なのか。
もう、どうでもいい。

いくつも流れ星が、クロスしながら、流れる。
人工衛星が、規則的な速度で、漆黒の天空を進む。
ぼくは、いつもの独り言も発せず、小さな宇宙船の隅っこに
上を向いてじっとしていた・・・。
ここは、どこだ・・・・。

宇宙にいったことは、もちろん、ない。
行きたいかと聞かれれば、もちろん行きたい!
星は大好き。
息子の名前につけたくらい。
ほんとの宇宙は、きっと無理。
でも、海の宇宙には、いつかまた巡り合える気がしている。

by hwindlife | 2011-07-09 01:00 | ヨット  

サンセット

f0158239_23264558.jpg


三河湾の海で、素敵なサンセットを見るには、いろいろ条件が必要だ。
季節はもちろん、秋のほうがいい。
秋の空は澄んでいて、より、「赤」が美しい。
太陽が落ちるポイントも、海よりで、より地平線に近い。
それでも、こんな梅雨の合間でも、綺麗なサンセットに期待する。

夕暮れ、レッスンが終わってドックに舫った船を、再び海に出した。
残念ながら、やはり海がオレンジに染まることはなかった。
落ち際の山には、雲が靄っていた。
それでも、暮れなずむ海に、エンジンを止めて船を漂わせ
夕陽を見ている時間は、心地よい風が火照った頬をなで
今日一番の、「とき」だった。

by hwindlife | 2011-07-02 23:26 | ヨット  

冬の海で想う

f0158239_191051.jpg


f0158239_19102817.jpg


週末、ヨットのレッスンで海に出た。
冬にしては穏やかで、風も弱く、日差しも暖かい。
しばらく沖へエンジンをかけて出て、わずかな風を掴んでセーリングに入る。
誰もが、ヨットに初めて乗る誰もが、エンジンを止めてセーリングに入る瞬間、驚く。

10t近くもあるセーリングクルーザーが、音もたてずに海を進むのだ。
もちろん、風の音、波の音、海に自然に存在する「音」はあるわけだけれど
その中を、ずっと前からそこにいたかのように「自然」な振る舞いで、進むのだ。
風の強弱に、体を震わせるようにヨットは身震いし、左右にわずかに揺れる。
波の腹を、潜り、浮き上がり、そして滑る様は、まるでシャチが水面で戯れているように。
こんなとき、ぼくはヨットが「喜んでいる」と、感じる。
そしてこんな静かで、自然な乗り物がこの世にあることに、だれしもが驚くのは無理もない。

ぼくは長く、「ビジネス」の世界で生きてきた。
もちろん、今でもそれは継続しているわけだけれど。
ただ、それが成功しようが、失敗しようが、少し息苦しかったことは確かだ。
ぼくは、自分が本当に「自然体」で息が出来る場所で、これからの人生の多くの時間を
過ごしたいと願った。
ヨットをパートナーに、海を感じたい人たちを、そこへ導くこと。
結果としてのビジネスはそこに存在しても、本質はぼくの「希望」であること。
それは、小さな行為だけれど、自分にとっては今までになく深いものだと確信できる。
量では測れない、ささやかであるけれど、自分の魂が喜ぶ行為・・・。

今、ぼくはとても幸せなのだと、喜んで進むヨットが作る航跡を眺めながら思う。

今までの長い人生の時間は、ここに「来る」ために存在したのかもしれない。
でも、けっしてそれは、遠回りだったわけではない。
ぼくは、ぼくという人間には、この時間が必要だったのだ。
夕暮れの海を見て、ただ、夕焼けが美しいと思うのではなく、そこにいる自分を
クロスオーバーさせながら、その時にそこにいられることへの、感謝ができるには
人生の時間が必要なのだと、思う。

さて、ここからがぼくの人生の本番。
素敵な生き方をしたい。
「ビジネス」もぼくらしく、進める。

冬の風は、その意思がはっきりとわかるほど、わずかでも重い。
手ごたえがある・・・。
だから、好きだ。
この風を、しっかりと掴んで、そして流すのだ。
流すことで、そこに「揚力」が発生して、船は進む。
人生の「風」もおんなじだ・・・。
そしてぼくは、大海に浮かぶ小さな船。
自ら風の中に身を置き、そして半身で風をいなし、進む。
ああ、これからの生き様だな・・・なんて思っていたら、ずいぶんと無口になっていた。

レッスンだから、それはまずい。
我にかえって、少しアドバイスをし、ホームポートに帰る。
暖かな、いい、冬の日だった。

by hwindlife | 2010-12-13 19:03 | ヨット  

静かな時間

f0158239_23244255.jpg


一日のヨットスクールが終わると、ぼくはしばらく船の中でまったりとする。
最近は「ドルチェグスト」というコーヒーメーカーを持ちこんでいるから
美味しいカプチーノを飲みながら、ソファーでゆっくりとする。
レッスンの反省、毎日海に出られることの感謝、そんなことを漠然と思っている。
平日の、それも夕方のマリーナは静かだ。
11月も下旬に入ったころには、土日だってそうなんだけど・・・・。

少し眠る。
昔の、夢を見る。
ほんの少しの時間なのに、鮮明な夢だ。
目が覚めてからも、余韻が残っている。
少しだけ、心が揺れている。
夢の中でも、ぼくは海にいた。

ずっと海にいるな・・・・ただ、そう思った。
それが別になんの意味もなく、事実として、そう思った。
暮れてゆく一人きりのマリーナで、小さな船の中で、なんだか少しさみしくなった・・・。

by hwindlife | 2010-11-16 23:21 | ヨット  

夜の海をゆく

f0158239_0283911.jpg

(航跡に光る夜光虫)

レッスンで静かな夜の海へ出た。
空には木星、海には蒼い夜光虫、そして沖から見た蒲郡は、遠い異国の街のように見えた。
美しい光景に言葉を失い、船に乗るぼくともう一人は、言葉も多く交わさず
静かに、静かな海を、進んだ。

荒れた夜の海は怖ろしい。
見えない波に翻弄され、波の谷間は「暗い」。
周りを暗い海水に囲まれると、どうしようもない閉塞感を感じ、それが怖れとなる。
小さなセイルをあげ、出来る限り風との向きを安定させて、船に…ゆだねる。
もし、そこで雨が降っていたら、とても辛い一晩だ。
じっと、我慢の、一晩だ・・・。

静かな夜の海だってある。
伊豆大島を昼過ぎに出て、駿河湾にかかるころ日が暮れた。
月が天空に昇っていた。
その月は、ゆっくりと西へ向かった。
ぼくも、なめらかな、月が映る海を、西へ向かった。
御前崎沖にかかるころ、月が映す光が、西への「道」を一筋に続いて見えた。
ぼくは舵をその光に向かって支えていればよかった。
それは、「月の道」だった。

自宅の階段を登ったところに、ひとつの絵がかけてある。
葉 祥明の絵だ。
静かな月夜の海に、一艘のヨットが浮かんでいる。
たぶん、風はない。
静かに、漂っている。
ぼくはそこが、三河湾の真ん中のような気がしてならず
そこに自分の船でいることを思い浮かべる。
きっと静かで、町の明かりも見えるけど、空もきっと綺麗だ。
スナメリも会いに来るだろうか・・・。

夜の海は、とても素敵なのだ。

by hwindlife | 2010-11-11 00:28 | ヨット  

スナメリとオールド・ジェントルマン



今週から、紀伊半島の先端、串本から70歳のTさんがヨットスクールを
受講してくれている。
友人からヨットを譲り受けたから、乗りこなすセーリング技術を習得したいというリクエスト。
それは泊りがけ、5日間のコース。

初日からこの季節には珍しい北西の風が強く吹いた。
翌日もその風は残り、大きくヒールしながらヨットははしり、レッスンは続いた。
失礼ながら、その年齢を心配していた・・・・。
この二日間、レッスンさせていただき、またセーリング中いろんな話をお伺いし
その「心配」が、ほんとに「失礼」だったことがわかった。
Tさんは串本で長年ダイビングサービスの会社をされていた、いわば、「海のプロ」。
動きは緩やかだが、海や風を見る目は鋭く、的確だ。
始めて乗る、少し大きめのヨットのかじ取りも、すぐに慣れて的確だ。

少し不安定にシフトする風の中、少し長くセーリングするレッスンプランを考えた。
風を受けて反応するヨットの状態を、少し長い時間感じてもらえれば
Tさんは今までの海の経験から、多くの類推をして、そしてご自分で
学ばれていくのだと思った。
スタボードサイドで、大島を抜け、約二時間ほど西浦沖へずっと伸ばした。
シフトする風に最初はためらっていたが、そのうち風に反応しはじめた。
「対応」ではなく「反応」になるには時間がかかるものだ。
でも、すぐに「反応」した、ヘルムをするようになっていた・・・・。

新しいことを始めるのには、年齢など関係ない。
確かにそうだが、物理的、肉体的限界があることも事実だ。
だからぼくは、いまからヨット技術を習得し、そして日本をまだ旅するのだという
Tさんを、リスペクトする。
ぼくも、それに少しでもお役に立ちたいと、強く思う。

海はすばらしい。
存在そのものもそうだが、そこに人を惹きつけて、「生きがい」を与えてくれる。
海はただの海水のたまり場ではない。
魚やクジラや、クラゲや貝や、海亀や・・・そして人が生きる場所なのだ。
ぼくは強い潮風に吹かれながら、澄み渡った空を見た。
秋の気配の空だった。
遠く霞んではいるが見渡せる、三重県の島を見た。
自分の今の場所から、そこへずっと続く海が、いつもと違った色に見えた。
尊敬すべきオールド・ソルトが無心に舵を取っているのを振り返り、見た。
こんな出会いがあるから、ぼくは海で、こんなことをしているのだと、思った・・・。

西浦沖、いつもの場所、スナメリの群れがTさんを歓迎するかのように現れた。
10頭くらいの群れ、子どもスナメリの姿も見える。
「歓迎会」は30分くらい続いた。
いたく、喜んでもらえた。
いつも彼らには、感謝だ。

by hwindlife | 2010-09-14 22:29 | ヨット  

五ヵ所湾 クルージングレッスン 桧扇荘

f0158239_2235531.jpg
f0158239_2241046.jpg
f0158239_2242372.jpg
f0158239_2243368.jpg
f0158239_2244654.jpg

f0158239_2252857.jpg


五カ所湾での三回目のレッスン。
レッスンに合わせて、深夜、名古屋からマリーナ入りした。
今回は二日間の予定で、静岡から参加してくれるKさん。
初日は静かな志摩ヨットハーバーのけしきのいいサロンで机上講習。
午後からは船の説明をし、しばらく湾内をクルーズ。

二日目、せっかく「いい場所」にいるのだからと英虞湾へ足を延ばすことにした。
五カ所の湾口を出るとうねりがやや大きくなる。
あきらかに外洋のうねり。
南東の風をうけて、御座岬へ向かう。
しばらくして英虞湾にはいると、うねりは穏やかになった。

迷路のように入り組む湾を、慎重に奥に奥に進む。
ナビゲーションのとてもよいトレーニングとなる。
入り江をずっと奥、この先まだいけるの?と思うほどの奥に
目的地はある。
桧扇荘。
小さな桟橋を持った、桧造りの素敵な海宿。
ここでランチとする。
ついでに、ここのすばらしい桧の露天風呂にも入れて頂く。
至福だ。
露天風呂から、自分の船を見る。
風が静かに入り江をわたる・・・・。
平日の午後の、湾の奥の奥の、小さな入り江。
風の音しかしない。
先ほどまで聞こえていたセミたちはどこへ行ったのだろう・・・。

ここへはヨットを始めた最初のころ、苦労してたどり着いた。
あまりの悪天候に疲労困憊し、桟橋につけたあとも船から降りられなかった。
あれから何回もここへは訪れているが、ずっとそのときのことを覚えていて
懐かしい場所でもある。

ウミトモセーリングスクールは、もちろんテクニックトレーニングも
しっかりと実施する。
それに加えて、すばらしいロケーションへ、ご案内したいとも思っている。
その実現方法が「クルーズ&ラン」なのだ。
ぼくはインストラクターであり、それ以上に優秀なガイドでありたいと
いつも願っている。

帰り道はセーリングトレーニングをしながら。
カミングアバウト、ジャイビング、ヒーブツー・・・。
二日目としては、理想的なスクールデーとなった。
Kさんは次回は蒲郡でのレッスン予定だ。

by hwindlife | 2010-08-06 22:04 | ヨット