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終の棲家

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老後をどこで暮らすか・・・・。
大台のの年齢を間近に控えたぼくにとっては、結構現実的な話です。
何年か前、海辺で暮せる場所を探して、この地方の海岸線の土地をくまなく
見て回ったこともありました。
旅先の長崎で、庭にヨットをとめておける環境のおうちを見て、こんなのもありだなって
思ったりもしました。

もちろん、山もありです。
ぼくの大好きな八ヶ岳の麓の蓼科あたりで暮らすも素敵です。
家の窓からずっと山が見えるのっていうのは、実は変化に富んでいて素敵なことを
ぼくは知っています。

二十代の頃、岩場で転落して骨折し、そのまま大町の病院へ担ぎ込まれたことがありました。
入院した部屋は大部屋でしたが、ぼくは運良く窓際のベッドで、そこからは後立山の山並みが
見渡せました。
毎日、見えるわけではありません。
雲に深く覆われ、まったく見えない日。
午前中はすっきりとしてずっと見渡せたのに、午後になって雲に覆われた日。
長く入院していたので、毎日その窓から、季節が移ってゆくのをずっと、眺めていました。
骨盤も足首も折れていて動けなくても、窓の外に見える、見えるはずの山並みに
ぼくは退屈しませんでした。

だから・・・・窓から山が、海が見える場所がいい。
そして季節を感じることができる場所。

バンクーバーで出会ったヨットのインストラクターは、世界中を巡って
そしてこのカナダが自分の終の棲家だと悟ったといいました。
カナダがいかに住みやすいか、素敵な場所か、彼は熱く語ってくれました。
でも・・・・なんだか生まれた故郷を離れている寂しさを、ぼくはそこに少しだけ感じました。

ぼくは日本がいいな・・・といえるほど、ぼくは世界を知りません。
だからこれからの人生、旅も大事です。
別に終の棲家を探す旅でなくても、多くのいろんな自然や文化に接して、自分のありかたや
身のおき方を認識もしたいのです。
行きたい場所はたくさんあります。
そこでしたいことも・・・・・・たくさんありすぎます。

人生が短すぎて残念です・・・・。

by hwindlife | 2008-10-14 22:30 | 自然について  

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