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がんばってから死にたいな

「重き荷を背負いて」
中島みゆきさん・・・・。
この人のうたに、なんど心を揺さぶられたことでしょうか。
20歳代のころ、「時代」という歌に、ぼくのまだ幼い心は
そのうたの深さを理解できぬまでも、なんだか自分の将来を
重ねて思い、そうゆうふうに思えるときがきっとくるのだと
感じた記憶があります。

この半年あまりは、「宙船」の歌詞にずいぶんと勇気付けられていました。
そしてそのアルバムに入っている「重き荷を背負いて」。
少しネガティブな意味に捉えていたその内容。
でも昨日聞いたとき、それは少し違う感情でそれが心に届きました。

その歌詞の二番・・。

♪掌の傷口を握るのが精一杯
愛をひろう余裕もなく  泥をひろう余裕もなく
ひび割れた唇は噛みしめるのが精一杯
過去を語る余裕もなく  明日を語る余裕もなく♪


そう、ほんとうに苦しいとき、日々生きるのが精一杯で
じっと佇むだけ・・・。
悔いがあるとしても過去に思いをはせ、不安であろうとも未来を憂いている状態は
ずいぶんと「前向き」なのです。

♪がんばってから死にたいな  がんばってから死にたいな
ふり仰ぎ ふり仰ぎ  そのつど転げながら
重き荷を負いて 坂道を登りゆく者ひとつ
重き荷は重く  坂道は果てもなく続くようだ
がんばってから死にたいな  がんばってから死にたいな
這いあがれ這いあがれと  自分を呼びながら 呼びながら♪


がんばってから死にたい・・・。
これはけしてネガティブな心理ではないと感じます。
死ぬ・・・ということは確実なことです。
人は死を前向きに意識して生きたとき、実はほんとうに生きることができるのだと
ぼくは友人の死を通じて知ったし、そんな局面での「自分」も知っています。
だから、限りあるときを、自分を信じてがんばって過ごしたい。

今、このうたをぼくなりに感じれば、とても勇気が沸いてくるうたです。
人の生きざまは、同じように苦しい。
もちろん、そうでない「とき」もあるけれど、苦しいときは誰にでもある。
誤解を恐れずにいえば、苦しみの先にしか、喜びはないような気もします。

うたは多くのひとに「勇気」や「希望」を与えることができる。
すばらしいことです。
そしてそれが出来る人がとても羨ましい。
ぼくは今、それを受けることしかできないけれど
いつか誰かに、与えることが出来るようになれたら・・・・・。
ぼくに何ができるのかは、まだ見えていないのですが・・・・・・・。

by hwindlife | 2007-10-31 21:21 | 好きなこと大切なこと  

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