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卒園式

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少し冷たい雨の降る木曜日。
息子の卒園式。
もう、6年も経ったのだ。
まだ歩くのもおぼつかない頃に入園し、長い時間、そこで過ごした。
なにもできないあかちゃんが、小さいながらも感情豊かな
やさしい子になった。
そして今、少年の入り口にたっている。

卒園証書をもらう彼の後姿をみながら、いったいこの期間のどれくらいのことを
この先覚えているだろうか・・・・と思った。

ぼくにも確かに、保育園の時期の記憶はある。
園の裏山で遊んだ記憶。
園の窓から見た、そのころ開通した「新幹線」。
遠足のとき、隣の子と手をつないであるいたこと。
給食のパンがきらいだったこと・・・・。
ずいぶん昔だ・・・。
でも、ぼくのあの頃と今と、人間の根本は変わっていない。

さよならの歌を歌い、先生に挨拶をし、
息子自身はそこを離れる実感がないようにみえた。
長くて短い、6年。
ぼくにとってのこの期間は、実に意味多い「とき」だった。
息子の誕生をきっかっけに、自分の人生を自問自答しはじめた。
それまでずっと、つっぱって生きてきた。
でもそれが苦しく感じた。
その「たが」を不用意にはずしたとき、ぼくは落ちた。
生きる意味を考えた。
生きてきた意味を、振り返った。
後悔もした。
未来に、絶望感すら感じた。
ぼくは、深く、落ち、そこから戻るすべがわからなくなった。

「時間」は流れているだけではない。
その流れには意味がある。
「時間」にしか、解決できないこともある。
しばらくもがいた自分は、ときの流れに身を任せるしかないことを悟った。
そしてしばらくすると、すっと眼の先のもやが晴れ、自然に静かに
呼吸できるようになった。
そんな・・・・6年間だった。

ある小説の一文が、ぼくにはとても深く感じられていつも頭の中をリフレイン
する。

「過去に囚われすぎず、未来に夢を見過ぎない。現在は点ではなく、永遠に続いているものだ、と悟った。ぼくは、過去を蘇らせるのではなく、未来に期待するだけでなく、現在を響かせななければならないのだ。」
冷静と情熱のあいだ  辻 仁成 から

長くて短い6年だった・・・・・。
息子はそれなりに成長し、そしてぼくも変わった。
子どもたちにはついつい、将来を期待しがちだ。
もちろん、それも必要かもしれない。
でも、一番大切なこと。
それは「今」を大切にすること。
ぼくは自分の人生の「今」を響かせることに、喜びを感じ
そしてそれを息子に、娘に伝えていきたい。

息子よ・・・素敵な少年時代を過ごしてほしい。
二度と来ない、素敵な「とき」を・・・・。

by hwindlife | 2010-03-25 22:01 | 家族のこと  

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