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セーリングクルーザー レッスン



土日はセーリング クルーザーのスクールを実施した。コンピテントクルーコースとディスキッパーコースを同時に開催。土曜日はやや強めの北西風が吹き、セーリングには最高のコンディション。スクール生Kさんのヘルムで出航、三河大島周辺で練習を繰り返した。
ポイントオブセーイルを正しく理解するために、アビームセーリングから始まり、クローズドリーチ、クローズホールド、ブロードリーチと角度を変えて走る。次にカミングアバウト、ジャイビングを繰り返す。動くと暑い・・・。
三谷漁港に入り、ドッキングの練習。そしてお昼ご飯。
午後マリーナに帰り、再びドッキングの練習。そして船内でしばらくテキストをベースにした講習を行った。Kさんはずいぶんと筋がいい。

日曜日、コンピテントクルー参加のMさんを加えてスクール開始。今日は土曜日よりは風が弱いがそこそこ吹いている。風の予報は午前中北西、午後には南に振れてシーブリーズが吹く可能性がある。大島を大きく南から回り込み蒲郡港へアプローチするコースでレッスンを始めた。カミングアバウトを役割を変えながら何度も行い、蒲郡港航路へ。風が振れ始めた中、蒲郡港へ到着。目指した桟橋は先客でいっぱい。岸壁に「槍づけ」することにした。少しここで誤算。アンカリング中、風が180度振れる。加えて強いブリーズ。ヨットは岸壁に吸い寄せられるように、張り付く。手前の海面に打ったアンカーで船を岸壁から少しでも離し、フェンダーで防護して着岸とした。こんなイレギュラーな対応は勉強になり力になる。現場力ってやつだ。机上や、守られた穏やかなマリーナだけではけして学べない技術がある。多くのイレギュラーなケースを経験することこそが、ヨットを「学ぶ」ということなのだと思う。

僕の師匠のボブさんは、これからインストラクションをはじめようとしていたぼくに、言った言葉がある。

「インスタラクターの手は最後のタイミングまでポケットの中・・・・だ」

インストラクションをするとき、事前に簡潔に目的とシーケンスを説明し、その後は生徒に出来るだけ任せる。手や口を出しすぎるな・・・ということだ。とくに、セーリングクルーザーのレッスンなどは、インスラクターが動き過ぎると、生徒が学ぶ機会を損ない、それでも船は走るから習得したと勘違いしてしまう。自分でやる、その結果を自分で受けて、そして考え、動く。インストラクターは船が重大な状況になる手前まではじっと我慢して、それを見守る。生徒を信じる・・・ということだろうか・・・・。
これは、子どもの教育そのものではないか・・・。そう、感じる。

それにしてもこの週末、2日とも天気がよかった、いやよすぎた。
おかげで顔や手は真っ黒、日本人ではなくなった・・・・。

by hwindlife | 2010-05-10 23:38 | ヨット  

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